国立国語研究所が所蔵する『舎利講式』の画像を試験公開しています。 下の左画像をクリックすると箱(蓋)、経巻(姿)、経巻(表紙)、右画像をクリックすると経巻の高精細画像を閲覧できます。 画像表示には高精細画像ビューワContentsView FLEXを使っています。簡単な操作で画像を自由にスクロール、拡大縮小等をさせることができます。 ※動作確認環境:Internet Explorer 11以降, Google Chrome 44以降, Mozilla Firefox 40以降
『舎利講式』は、華厳宗の僧明恵(高弁、1173〜1232年)の作と伝えられる『四座講式』の一つである。講式は仏教の法会で行われる声明の曲種で、平安時代から各宗派で作られ、平曲や謡曲の成立に影響を与えた。『四座講式』は,『涅槃講式』『十六羅漢講式』『遺跡講式』『舎利講式』の四部から成り、内容は釈迦の死後にその遺徳を慕い讃えるもので、『舎利講式』では仏舎利に対する尊崇の念が述べられている。 国立国語研究所蔵本(請求記号 W8/Ko13、資料ID 1002349627)は室町時代後期の書写と推定される。巻子装一巻。楮紙。紙幅31.0cm、紙長52.0cm程度。界高(墨界)は24.6cm程度。全9紙。奥書・識語なし。 また、当該資料には、全巻にわたって朱筆と墨筆の訓点が記入されている。墨筆の片仮名傍訓には、節博士(音の高低や長短を示す記号)が付されていて、アクセントを知ることができる。
2019.7.4 公開